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院長ブログ
2013.7.3
コルチコトミーの実習

メープル矯正歯科院長の山口です。

久しぶりのブログ更新です(^▽^;)

さて、ニューヨーク大学短期留学プログラムの一環として、コルチコトミーを併用した矯正治療を学びます。コルチコトミーを併用することにより、歯が早く移動する矯正治療です。コルチコトミー(corticotomy)とは歯槽骨皮質骨切除術のことです。

顎の骨には、外側の固い皮質骨と内側の柔らかい海面骨があります。
この固い皮質骨に少し切れ目を入れて、矯正力を加えて動かしていきます。

場合により、歯茎を剥ぐ(歯肉剥離)方法と剥がない方法があります。
違いは歯肉剥離した方が歯はよく動くのですが、歯茎を剥いだあと、縫います。つまり体への侵襲が大きいため歯茎を剥がない方法よりも腫れや痛みは大きいです。

来年の4月のルーマニアでコルチコトミーの実習があります。当初は外科経験のある先生と組んで実習に望む予定であったのですが、急遽、みなある程度の外科の技術があるものとして進むそうで、経験の無い先生は、どこかで研修を積む必要があります。卒業1年目の研修医のときに簡単な外科手術のお手伝いはしましたが、ここまで本格的な外科手術は経験ありません(^▽^;)

困ったな〜。ダメもとで外科手術の経験豊富な後輩にお願いしてみると、「いいですよ。やりましょう。まずは豚の骨で練習しましょう」
とのことで、実習してもらえました。
メスの入れ方、歯肉剥離のやり方、最後の縫合まで。

学生時代、後輩に優しく接してて良かったです(^O^)/

後輩の病院で、その他の若手ドクターを集めて、いろいろ手技を教えてもらいました。


なぜ豚の骨かというと、歯の形は違います(草食動物なので)が、それ以外の臓器を含めて、豚は人間に近いんらしいです。いろいろな手技の練習に使えます。


なんとテキスト付きで!感謝です!ありがたい!


普段の矯正の治療は手は震えないんですが、久々のメスを持つと新人の頃の手がプルプル状態でした\(;゜∇゜)/


ドクターとスタッフを交えて、みんなで実習しました。助かりました。

次回は、デンタルインプラントの植立の実習をして頂けるそうです。

いい後輩に恵まれました(ノ_・、)

永田先生、お忙しい中、いろいろとありがとうございました。
実習した永田先生のHPです。
新百合山手ファースト歯科 http://s-firstdental.com