BLOG|矯正の本音

矯正歯科に関する正しい知識や情報のご提供、医院の活動のご報告などを連載していきます。

2016.10.15

噛み合わせと脳の関係

こんにちは。

メープル矯正歯科の山口です。

今日は脳と噛み合せについて書いてみようと思います。

一見噛み合せと脳?と思われるかもしれませんが、実は噛み合せの改善と、脳の成長に関連があることが少しずつわかってきています。特に子供の場合は成長段階にある為、何かの参考になるかと思います。

まず噛むという動作自体が脳へ直接刺激を与え、発達を促していることがわかってきています。人は食べ物を咀嚼(噛む)際に、歯根膜(歯根を覆っている膜のこと)へ刺激が伝わります。その歯根膜を通して、噛み応えや硬さ、軟らかさを脳へ伝達します。人の脳は6歳前後までにはほぼ完成するため、乳歯列期から永久歯列期に入る頃までにどれだけよく噛んでいるかということが、脳の成長に影響を与えます。頭蓋骨に顎、歯、そして脳は収まっているため、影響があることもイメージがわくかと思います。

また生理学分野においてもこの研究が進み、噛み合せと脳の関係が証明されてきました。ある実験では臼歯がない方と、しっかりと噛み合っていない義歯を入れている方の前頭葉機能の数値を図りました。そのあと噛み合せ治療を行い、正常な咀嚼機能を回復して同じく前頭葉数値を図ってみたところ、それぞれの患者さんの集中力、意欲などが高まるという結果が得られました。そういえば、受験勉強中にガムを噛むと良いという話もどこかで耳にしたことがあります。

噛み合せだけでなく、上顎前突(出っ歯)や下顎前突(反対咬合、受け口)、あるいは開咬(オープンバイト)だと咀嚼時に歯根膜への刺激がない部位があり、脳への信号も正常咬合の方と比べて明らかに差が出てきます。

矯正治療は見た目の改善を求められる患者さんが最も多いのですが、こういった見えない部分への影響も考えると、とても価値ある治療だということがわかってきます。一見歯並びと関係なさそうではありますが、スポーツ分野など様々な分野での影響もわかってきていますので、一つ参考にしていただければと思います。