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CLINIC
院長ブログ
2017.3.26
素敵な横顔とは?

こんにちは。
メープル矯正歯科の山口です。

今回は、横顔の理想とはどういったものかということをお話していきます。

皆さんの中にも、この人の横顔は綺麗だなと思う人はいるのではないでしょうか。女優さんや俳優さん、モデルの人など顔立ちはもちろん同じ人はいませんが、横顔の綺麗な人という点では以下のような点で共通していることが多いのではないかと思います。矯正治療前の検査においても以下の点を確認して診断していきます。

1.E-LINE(イーライン)
2.鼻唇角
3.頤(オトガイ)

この様なチェックのポイントがあるのですが、横顔から見た綺麗さは鼻と唇、そして顎の関係にあります。

まずE-LINEとは、鼻の先端と顎の出っ張った部分を直線で結んだラインのことを指します。日本人は、このラインから上の唇の先端と下の唇の先端が0mmから2mm程内側に入っているのが綺麗であると言われています。外国の人や鼻が高い人はこのラインが日本人より遠い位置に引かれますので、おおよそ5mm程内側に唇があるのが綺麗だと言われています。この様に個人の誤差はありますのできっちりと数値は決まりませんが、上顎前突(出っ歯)や下顎前突(しゃくれ、受け口)の重度の患者さんは数値的に大きく外れていることが多いです。

次に鼻唇角とは、鼻の付け根から鼻の先端までのラインと、鼻の付け根から唇までのラインの角度のことを言います。こちらも鼻の高さなどでもちろん変わってきますが、日本人の平均としては90度から100度程度が理想的な角度だとされています。上唇が出っ張ってしまったり、引っ込んでしまっているとこの角度が大きすぎたり小さすぎたりしてしまうため、歯の傾斜や歯列の大きさなどで改善していく必要があるかと思います。

最後に頤とは、下顎の一番出っ張った部分のことを言います。基準としての使い方は、下唇から頤、喉までをなぞった線が綺麗なS字を描いているのが理想とされています。下顎が出たり引っ込んだりしている人では、このS字のカーブがきつかったり緩過ぎるということになります。頤に関しては、正面からのチェックポイントになっています。口を閉じたときに頤に梅干状のシワがでていれば、前歯の突出(前にでている)による不正咬合があることが分かります。


こちらのチェックポイントや数値は何度も言いますが、あくまでも平均値ではありますので、目安の一つとしてお考えいただければと思います。患者さん一人一人の理想的な角度や位置は変わってきます。必ずしもその数値や角度が絶対ということではありません。そのため、検査をしっかりと行い、治療の計画を立てて少しでも理想の横顔に近づけていくというのが私たちの目標だと思います。まずはご自宅の鏡でご自身で確認してみてはいかがでしょうか?