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CLINIC
院長ブログ
2018.1.30
矯正治療の満足度

こんにちは。
メープル矯正歯科の山口です。

今回は、調査会社が矯正治療を経験したことがある人に対して、使用した矯正装置の満足度を調査した結果がありましたので紹介していきます。

■使用した矯正装置の満足度
①「表側矯正」
・とても満足している(36人)
・満足している(82人)
・不満がある(28人)
・とても不満がある(7人)
②「裏側矯正」
・とても満足している(22人)
・満足している(23人)
・不満がある(5人)
・とても不満がある(0人)
③「マウスピース矯正」
・とても満足している(3人)
・満足している(30人)
・不満がある(6人)
・とても不満がある(1人)

全ての装置で満足している以上の回答は半数を超えているのが見て分かってもらえると思いますが、その中でもとても満足しているという回答率が一番高いのが裏側矯正(舌側矯正、リンガル)です。まだ絶対数が少ないため、他と比較して完全に良いと言い切れるわけではございませんが、近年の装置の進化も少なからず満足度には影響しているのではないかと思います。

では反対に、不満を持っていると回答した人はどのような点が不満だったのかも見ていきます。

■不満点は何ですか?
1. 治療中に痛みがかなりあった
2. 効果が薄かった
3. 違和感に耐えられなかった
4. 途中で取り外さなくてはならなかった
5. 通院が出来なくなった
6. 歯科医師との相性が悪かった
7. その他

この様な点に不満を持っている人がいたようでした。「痛み」に関しては、近年のとても弱い力を維持できるワイヤーを使用することで昔よりはだいぶ改善されてきていますが、人によっては痛みを感じることもあります。

また、「効果が薄かった」、「違和感に耐えられなかった」というのはマウスピース矯正や裏側矯正のデメリットではないかと思います。毎日しっかりと規定の時間以上マウスピースをはめないと効果を得ることは出来ませんし、ワイヤーも調節を行わないとそこで動きが止まってしまうことになります。また、口の中に装置を付けますので初めのうちは違和感がでます。時間と共に慣れていくのですが、リンガルにおいては使用するブラケットによって違和感が大きく出やすいものもあります。

デメリットばかり挙げてしまいましたが、もちろんこういった装置にも見た目ですごく綺麗なため、アナウンサーやタレントの方も実は経験者だと言うことも少なくは無いです。それぞれの装置にメリットやデメリット、得意な症例や難しい症例というのがあります。患者さんの希望はもちろん優先して治療計画を立てていきますが、それに伴うデメリットなどもしっかりと説明して理解して貰う事が大事だということが改めて分かりました。皆さんも気になることがある場合は我慢せずにしっかりと聞いて理解することが長く続く矯正治療には大切だと思います。