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CLINIC
院長ブログ
2018.6.26
抜歯の隙間はどうするの?

こんにちは。
メープル矯正歯科の山口です。

今回は、抜歯の治療を行う際に患者さんから質問されることが多い隙間について書いていきたいと思います。

矯正治療はまず始めに患者さんの歯の状態、歯槽骨の状態、顎関節の状態などいろいろな検査から始まります。その検査の結果から、その患者さんに合った治療方法を選択していくことになります。もちろん可能な限り患者さんの希望は取り入れて治療していくようにするのですが、歯列に歯が並びスペースが確保出来なかったり、様々な理由から抜歯を行って治療をしていくという選択を取っていただくこともあります。

ただそういった時に気になる点として隙間はそのまま見える状態で放置しないといけないのかという点です。せっかく審美的にきれいなブラケットやリンガル(舌側矯正)を選択したのに、隙間が目立ってしまっては見た目にとても悪くなるのではないかということが気になるのは当然かと思います。

こういった問題の解決策として方法はいくつかあるのですが、一般的に使われているのがプラスチックのような素材の仮歯を装着する方法です。こういったものをテックというのですが、あくまでも仮で着けているだけなのでそこまで強度が有るものではありません。あくまでもパッと見た感じで歯があるのだなという見た目を作るためのものです。そのため、テックを装着しているときにはあまり堅いものを噛んでしまうと壊れる可能性があるため、注意する必要があります。また、残っている歯を動かしてスペースを閉じるという治療を行うために、完全に隙間を埋めきるということも治療上どうしても出来なくはなります。

とは言え、このテックなどの仮歯で隙間を埋めるというのは隙間から息が漏れて発音しにくくなるなどの問題も解決してくれるため、とても有用性はあります。審美的な面と機能的な面をしっかりとサポートしてくれるものなので、一番汎用的に使われているのかと思います。

こういった材料も含めて矯正治療に使用する材料は日々少しずつ進化してきています。それに伴って矯正専門医も知識や技術を習得するように努力しています。少しでも患者さんにとっていい治療を行えるように頑張っていますので、長い治療期間を一緒に乗り切れるように何でも気軽に相談頂ければと思います。