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院長ブログ
2018.9.21
舌側矯正と発音

こんにちは。
メープル矯正歯科の山口です。

今回は、認知度も上がってきた舌側矯正(裏側矯正、リンガル)についてお話していきたいと思います。

改めて紹介するまでも無いかもしれませんが、矯正治療は大きく分けて歯の表側にブラケットを装着して行なうものと、裏側に装着して行なうものがあります。歯の裏側にブラケットを装着する治療を舌側矯正(裏側矯正、リンガル)といい、ブラケットが他人から見えない、見えにくいという利点があります。そのため、審美的にすごく意識の高い日本や韓国などで最近需要が高くなっています。

この舌側矯正に関して、よく発音の問題を質問されます。今回は舌側矯正で治療する場合に発音しづらくなるかという点に注目してみたいと思います。

表側矯正は歯の表にブラケットを装着するので、違和感はありますが発音に関する問題は舌側矯正ほど起こりにくくなっています。しかし舌側矯正では、歯の裏側にブラケットを装着するのでどうしても舌に当たってしまいます。そのため、少し発音がしにくいという難点はあります。

ただ、舌側治療を行っている患者さんに伺ってみると、最初は違和感が強くて話しにくかったけれど、しばらくするとブラケットがあることを忘れてしまう、あるいはすぐに慣れて発音も特に問題ないという意見が多いです。人によっては初めから特に問題ないという方もいらっしゃいます。

舌側矯正のブラケットは舌のことなどを考えて、表側のブラケットよりかなり薄く作られています。もちろん慣れるまでの時間には個人差がありますが、昔と違ってブラケットがかなり進化してきているというのは事実です。

矯正治療を行う理由の一つとして、発音を良くしたいということで来院される患者さんも少なくはありません。英語の発音などでは叢生(デコボコ、乱ぐい歯)や隙っ歯だと「th」などの音が上手く出せずに苦労することがあります。もちろん日本語でも息が抜けてしまうと発音しにくかったりしますので、そういった意識がある方は一度検査してみてはいかがでしょうか。

目立ちにくい装置もたくさん出ていますので、出来る限り患者さんの要望にはお応えして治療を行っていきたいと思います。