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院長ブログ
2018.2.1
成人の矯正ならではのメリット

こんにちは。
メープル矯正歯科の山口です。

今日は成人の方の矯正治療における意外に知られていない「主体性」という観点をご説明していこうと思います。

ここ数年成人の方が矯正治療をするケースが格段に増えてきています。
一昔前までは、やはり矯正治療中の見た目が原因で矯正治療に踏み切れない方が多かったのではないでしょうか。けれども最近街を歩いていると結構ブラケットを装着されている社会人の方をよく目にするようになりました。

矯正治療がより身近になってきた要因の一つとして「見えない」矯正治療が広がってきたことが挙げられます。ブラケットを歯の裏側につける裏側矯正(舌側矯正、リンガル矯正)や、インビザラインのような透明なマウスピース矯正も増えてきています。


そのため、実際に街で目にする患者さん以上の方が矯正治療を成人になってやっているのが現状です。

では成人になってから矯正治療をする場合のメリットはあるのでしょうか。小児矯正の場合、顎の骨の成長を促すことで歯を並べるスペースを確保し、非抜歯の可能性を上げることが出来たり(患者さんによって抜歯の可能性もあります)、舌癖などの癖を早い段階で直し、治療後の後戻りリスクを下げるなどといったメリットがあります。

成人の方が矯正治療を行う際のメリットもいくつかありますが、その中で、「主体的に治療を受けられる」ということが実は大きなメリットとして考えられます。

矯正治療の期間というのは、ご存知の通り年単位でかかってきます。リテーナーなどで綺麗に並んだ歯列をキープするための保定期間というのもあります。その長い治療の間に、患者さん自身が取り組まなくてはいけないことも多々あります。

一つは丁寧な歯磨きです。歯にブラケットを装着しますので、通常以上に齲蝕(虫歯)にならないようにしっかりと歯磨きをする必要があります。また、顎間ゴムや、リテーナーなど患者さん自身が指示された時間装着しておく必要があるものがあります。これらはご自身で着脱可能なため、もし指示された時間装着しないとトータルの治療期間はどんどん伸びてきてしまいます。

成人の患者さんの場合、自分の意思で歯並びを治そうとして矯正治療を始めます。そのため、そういった装置をしっかりと使用して計画通りの治療期間で終わらせるケースがほとんどです。

もちろんそうはいっても小児矯正においてもしっかりと歯磨きを丁寧にして、顎間ゴムなどをしっかりと装着するお子様もたくさんいらっしゃいます。

矯正治療を受けるタイミングというのは人それぞれです。小児のうちに治療するメリットもありますが、大人になってからも問題なく綺麗な歯並びを手にすることはできます。矯正治療が気になったタイミングがその患者さんのベストなタイミングだと思っておりますので、気になることがありましたらいつでもご連絡頂ければ幸いです。