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CLINIC
院長ブログ
2018.4.4
歯の打撲について

こんにちは。
メープル矯正歯科の山口です。

今回は、歯の打撲(外傷)に関するお話をしていきたいと思います。

当院に受診していただいている患者さんの中でも、叢生(デコボコ、乱ぐい歯)が気になるので改善したいという要望や、上顎前突(出っ歯)や下顎前突(しゃくれ、受け口)などの見た目と咬合の機能も含めて改善したいなど様々な理由で来られる方がいらっしゃいます。

しかし、まれに歯が抜けてしまったのでスペースを何とかしたいという理由で来られる方もいます。虫歯(齲蝕)や歯周病によって抜けてしまったということもありますが、転んだり、口元を強くぶつけてしまったために歯が抜けてしまったというケースもあります。スペースが出来たまま放置してしまうと、隣の歯が倒れこんだりしてしまうので、早めに何らかの処置を施すように私たちもお勧めはしています。

では実際に歯の打撲や外傷が起こってしまったときに、どのように対処していくのがいいのかを少し紹介していきたいと思います。

■歯が少し欠けた、グラグラしている
多少のグラつきであれば、自然に治ることが多いかと思います。動いている歯に力が掛からないように注意しながら、柔らかいものを食べるようにしてください。

■歯の色が黒くなってきた
少し黒くなってきた程度であれば機能的には問題がないケースが多いです。しかし、歯の根元が腫れてしまって治まらなかったり、膿などが出てきているようでしたら歯科医院を受診することをお勧めします。

■歯がかなり動いてしまう
どの程度がかなりというかはなかなか判断が難しいかもしれませんが、今までより歯が歯茎の中に深く入ってしまったり、出てきてしまっているときは注意が必要です。また、触ったときに明らかに動いているときも同様ですが、周りの歯と固定するなどの処置を行う必要があります。そのため、早めの歯科医院への受診をお願いします。

■歯が大きく欠けてしまった、抜けてしまった
この場合はいち早く受診をお願いします。歯の神経の治療などを行う必要も出てきますので、対処法としては歯を洗わずに、濡れたガーゼなどに包んで乾燥しないようにして持ってきてください。牛乳などがある場合は、それに浸して持ってきていただくのもお勧めの方法です。

この様に、状況によって対処方法などは異なってきます。お子さんなどで起こってしまうケースが多いかと思いますので、こういった対処法を知っておいていただくだけでもいざというときに冷静に対処できるかと思います。いずれにしても完璧な判断を皆さんが行うのは困難かと思いますので、不安がある場合はこういった対処の上、歯科医院に連絡を行って指示を仰ぐようにしてください。