BLOG|矯正の本音

矯正歯科に関する正しい知識や情報のご提供、医院の活動のご報告などを連載していきます。

2019.10.01

歯並びと歯周病の関係

こんにちは。
メープル矯正歯科の山口です。

今回は、歯並びと歯周病の関係についてお話していきたいと思います。

一見あまり関係のなさそうな歯ならびと歯周病という問題ですが、密接に関係してくることがあります。

歯並びが悪く、叢生(凸凹、乱ぐい歯)が強い方だとブラッシングが隅々まで行き届かないことがあります。そうすると口腔内にいる細菌が、その磨き残しの中で繁殖しやすくなってしまいます。そうして繁殖した細菌がねばねばした分泌物を出し、歯の表面や歯と歯茎の間(歯肉溝)にプラークとしてくっつきます。このプラークを長期間放置してしまうと、歯石と呼ばれるものに変化していきます。この歯石はとても頑固で、ブラッシングでは除去することが難しいうえに、この中に細菌が入り込むと歯槽骨という歯を支えている土台の歯を溶かし始めてしまうという非常に厄介なものです。一般的に、この細菌によって歯周組織が炎症を起こすことを歯周病と呼んでいます。

この様に、歯並びが悪いとかならず歯周病になるというわけではありませんが、リスクとしては高くなってしまうのがお判りいただけるのではないかと思います。

では以前も少し書きましたが、反対に歯並びが悪くない方が歯周病になってしまったというパターンを見ていきたいと思います。

先程、歯周病の仕組みについてお話したように、歯周病にかかってしまうと歯の土台となる歯槽骨を溶かしてしまいます。そうすると、土台を失った歯がグラグラしてしまい、最悪の場合抜け落ちてしまうこともあります。

歯ならびとは、隣り合う歯や噛み合う上下の歯のバランスなどによって維持されています。そのため、歯周病などによって歯が抜け落ちてしまうと支えあっていた歯が無くなってしまい、隣の歯が倒れこんでくることもあります。

この様に、歯周病にかかってしまったが故に、歯ならびが悪くなってしまうというケースもたくさんあります。

上に書いたことはほんの一部で、他にも開口(オープンバイト)によって口腔内が乾燥し、細菌が繁殖しやすくなってしまうケースや歯並びが悪いことによる歯ぎしりが原因で歯周病になりやすくなってしまうといったケースもあります。あまり関係のないようなことが意外と密接に関係しているといったこともあり得ますので、何か気になることがある方はご自身の判断だけで決めつけてしまう前に、一度相談に来ていただくことをお勧めいたします。治療以外での生活面のアドバイスなども含めて、トータルで患者さんのお口のサポートをしていきたいと思います。