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院長ブログ
2019.2.8
不正咬合の原因となる癖のチェック

こんにちは。
メープル矯正歯科の山口です。

今回は、歯並びを悪くしてしまう可能性がある癖についてお話していきたいと思います。癖はなかなか自身では気が付きにくく、無意識のうちにやってしまっていることが多いので、ご家族同士でこれから書いていく癖が無いかを相互チェックしてみるとわかりやすいかもしれません。子どもだけでなく、もちろん大人の方でも不正咬合につながる可能性がありますので、しっかりチェックしてみてください。

■舌癖
舌の正しいポジションは、上顎前歯の根元に軽く当たるような位置になります。ここに舌が無いと、歯を押して上顎前突(出っ歯)になってしまったり、逆に歯を支えることが出来ず、歯が内側に倒れこんだりしてしまうことがあります。

■指しゃぶり、爪を噛む
指しゃぶりや爪を噛む癖があると、前歯が前に引っ張られる力が働いてしまいます。そのため、上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口、反対咬合)、開口(オープンバイト)になってしまうことがあります。

■唇を噛む
唇を噛むと、上下どちらかの歯が外に出た状態で力が掛かっていると思います。そのまま力が掛かり続けると爪を噛むのと同様に、上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口、反対咬合)などになる可能性が出てきます。

■口呼吸
鼻炎などで鼻が詰まって口で呼吸してしまったり、ボーっとして口が半開きのまま呼吸をしたりと原因は様々です。しかし、口呼吸を続けていると虫歯や口臭の原因になったり、舌を正しい位置に置けないので舌癖が出てきてしまったりします。

■食事の仕方
昔と比べると柔らかい食べ物が多くなってきており、食事の時にしっかりと噛まなくなってきていることが問題視されています。しっかり噛まないと、咀嚼筋が弱くなり、歯を支える骨も弱くなってしまいます。消化の観点からもしっかりと噛むということは大切なことです。

■頬杖
頬杖を付いていると、左右どちらかの方向に力が掛かってしまいます。そうすると歯列が左右にずれたり、顎関節に悪影響を及ぼしてしまうことにも繋がってきます。

■歯ぎしり
ストレスなどが原因で歯ぎしりは起こりますが、これが続いてしまうと歯に過剰な力が掛かってしまいます。歯がすり減ったり、割れてしまうこともありますので注意が必要です。また、顎関節にも悪影響を及ぼす可能性もあります。

矯正治療を始める際には、この様な癖が無いかのチェックはしっかりと行っています。癖を取り除いていかないと、せっかくきれいな歯並びになったとしても後戻りリスクが高くなります。今はそこまで歯並びが気にならないという方でも、この癖が続くと徐々に悪くなってしまうこともありますので、事前に防げるものはしっかりと防いでいただけたらと思います。