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CLINIC
院長ブログ
2020.7.1
口腔内を綺麗に保つことの重要性

メープル矯正歯科の山口です。

今回は、少し矯正治療から外れてしまうかもしれませんが、全ての方に参考にしていただける内容になります。

その内容とは、口腔内を綺麗に保つことの重要性についてです。当たり前のことを言っているように聞こえるかもしれませんが、意外と実践出来ていない人が多い内容なので、参考にしていただけたらと思います。

口腔内を綺麗に出来ている人が少ないと言った理由として、歯周病の罹患率が挙げられます。程度の差はありますが、日本人の約8割が歯周病にかかっていると言われるほどで、国民病とも言える病気ではないかと思います。

歯周病にかかる原因としては、食べ物の磨き残しなどがあるとそこに細菌が繁殖します。その細菌が歯肉に悪い成分を放出し、炎症を引き起こすという病気です。悪化してしまうと歯肉だけではなく、歯槽骨や歯根部分にも影響を及ぼして、歯が抜け落ちてしまうというところにあります。また、近年ではこの歯周病と全身の疾患に対する関連性も言われており、歯周病で炎症を起こした歯肉の毛細血管からウイルスや細菌が入り込み、全身に広がるリスクが高くなるという見解があります。

新型コロナウイルスも少し落ち着いてきていますが、まだまだ感染者数が出ている以上は安心できませんし、気温が下がり始める秋以降の第二波にもしっかりと対策を取っておかなくてはなりません。先程書いた、歯周病との関連性に、コロナウイルスも同じ事が言えるかと思いますので、手洗いうがいはもちろんですが、歯周病にならないための歯磨きということも意識付けしていただけたらと思います。

また、口腔内を綺麗に保つためにも、矯正治療は有効な手段の一つだと思います。食べ物の磨き残しに細菌が繁殖するため、日本人によくみられる叢生(凸凹、乱ぐい歯)が強い状態だと、どうしても歯ブラシが届かずに磨き残しが出て、細菌が繁殖しやすくなるというリスクがあります。

コロナウイルスに限ったことではなく、全てのウイルスや細菌に対して歯周病の危険性はありますので、長い目で見た口腔内を綺麗に保つことの重要性ということをいま再認識する必要性があるのではないかと思います。

現在治療中の患者さんも、これから治療を考えている患者さんも、こういった観点から再度ブラッシングの意識を高めていただけたらと思います。その他でも、分からないことや不安なことなどがある場合は、いつでもお気軽にお問い合わせいただけたらと思います。