BLOG|矯正の本音

矯正歯科に関する正しい知識や情報のご提供、医院の活動のご報告などを連載していきます。

2017.07.27

口臭の原因と矯正治療

こんにちは。
メープル矯正歯科の山口です。

今回は、以前の歯と健康の意識調査で気にしている人が多かった口臭についてお話していきます。調査結果では、69.7%の人が口臭について何かしら気になるところがあるという結果が出ていましたので、別の調査でもう少し掘り下げて考えていきたいと思います。

■口臭について気になることは?
① 自分の口臭の有無や強さがわからないこと(59.7%)
② 自分の口臭が周りに気付かれていないか(56.0%)
③ 口臭を無くす方法を知りたい(43.8%)
④ 口臭予防について知りたい(43.0%)
⑤ 自分に口臭があること(37.5%)

■口臭が気になった時に何をしていますか?
① 歯磨き(59.7%)
② 飴、ガム、ミント菓子を食べる(55.8%)
③ 水で口をゆすぐ(47.0%)
④ マウスウォッシュなどの洗口液を使用する(26.8%)
⑤ コーヒー、お茶、ジュースを飲む(26.8%)
⑥ マウススプレーを使用する(7.5%)
⑦ その他(0.4%)
⑧ 何もしない(7.6%)

このようなアンケート結果が出ていました。自分の口臭はなかなか気付きにくいものですので、周りからどう思われているかを気にした項目が上位に来ているというのは納得できる結果となっていると思います。

また、最近ではミントタブレットやガムのCMも良く見ますし、口臭を気にしている人は2つ目の回答のように、何か対策を取っている人も多いのではないでしょうか。

ではこの口臭という問題と矯正治療はどの様な関係があるのでしょうか。口臭の原因はいろいろあるため、全てに関係しているわけではありませんが、一般的に歯磨きによる食べカスの除去不足などが挙げられます。これは叢生(デコボコ、乱ぐい歯、八重歯)があると歯の磨きにくい部分が出来てしまうため、磨き残しが出来やすくなります。その状態が続くと虫歯の原因にもなってしまいます。


また、開咬(前歯が咬まない)や上顎前突(出っ歯)、下顎前突(受け口、しゃくれ)がひどい状態になると口唇を閉じることが困難になり、口腔内が乾燥するドライマウスという症状になりやすくなります。口腔内が乾燥すると細菌の繁殖が進み、その結果として口臭が出てくるということもあります。




口臭予防は歯磨きなどを意識して行っていくのが必要にはなりますが、その根本原因となるものを矯正治療で軽減していくことは十分可能だと思います。口臭以外でもいろいろな原因で相談に来る患者さんも増えていますので、悩んでいる方がいましたらまずはお気軽に矯正専門医に相談してみてはいかがでしょうか。

2017.07.25

金属アレルギーと矯正治療

こんにちは。
メープル矯正歯科の山口です。

今回は金属アレルギーの方も矯正治療が出来るというお話です。

矯正治療は一昔前までは金属アレルギーの患者さんの対応が出来ないことがありました。歯を動かすために、歯にブラケットと呼ばれる矯正装置を装着し、そこに歯列に沿った金属のワイヤーを通してワイヤーが元の形に戻る力を利用して治療します。そのブラケットとワイヤーの金属に対してアレルギー反応が出てしまうことがあるためです。

そもそも金属アレルギーとは、金属中に含まれるイオンが溶けだし、粘膜や皮膚を通して血流に流れます。血流の中にあるたんぱく質と結合し、その物質に対して「異物」と判断した免疫細胞が攻撃をしかけてアレルギー症状となります。食べ物のアレルギーほど身近にないため、自身が金属アレルギーということを知らない場合もあります。
矯正治療における金属アレルギーでは、ニッケル、コバルト、クロムなどがあります。ニッケルに関してはブラケットやワイヤーで使用されていることが大変多くなっています。特にワイヤーに関しては、とても弱い力の弾性をもっていて、歯牙と歯根にダメージを与えずに治療することが出来るため、ほとんどのケースで治療初期段階で採用されています。

では金属アレルギー患者さんは矯正治療を受けることが出来ないかというと、そういうわけえでもありません。

ブラケットに関しては、セラミックで出来たものが登場し、一切金属がないものがあります。また生体親和性の高いチタンで出来たものを使うこともできます。チタンはインプラントや外科分野でよく使用されている金属です。



ワイヤーに関してもチタン素材のものも出てきています。

また最近広がってきているのが、インビザラインをはじめとするマウスピース矯正です。これは、ブラケットもワイヤーも使用しないため、金属アレルギー患者さんにとって安心できるといえるでしょう。重度の不正咬合(上顎前突や下顎前突など)の場合、マウスピースが選択できないこともありますが、かなり対応できる症状が増えてきています。

先に少し書きましたが、金属アレルギーということを本人が知らないこともあります。そのため、場合によっては矯正治療前の段階で検査することもします。安心して矯正治療を開始できるよう、メープル矯正歯科では対応する体制をもっていますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。

2017.07.05

矯正治療の検査について

こんにちは。
メープル矯正歯科の山口です。

今回は、矯正治療を開始する前の検査についてお話していきます。
「検査」と一言で言ってもなかなかピンと来る方は少ないのではないでしょうか。レントゲンを撮ったり、写真をたくさん撮ったりして検査していくのですが、それがどの様に必要なのかをなかなか知っていただく機会も少ないかと思います。

では具体的にどの様に検査をしているのかを説明します。
矯正治療と言っても、気になる部分やその原因は人それぞれ違います。叢生(デコボコ、乱ぐい歯)で来院する人もいますし、上顎前突(出っ歯)や下顎前突(しゃくれ、受け口、反対咬合)で来院する人もいます。もちろん症状が違えば原因が違うというのは当たり前なのですが、同じ叢生の中でも顎の成長が未発達で歯列の大きさが小さいために起きているのか、歯牙の大きさによってそれが起きているのかなど考えられる原因はたくさんあります。



そのため、レントゲンを使用して顎関節の状態や発達具合など目に見えない部分の現状をきっちり把握しているという訳です。また、骨格の分析により、不正咬合(叢生、上顎前突、下顎前突等)の原因が歯だけの問題か骨格だけの問題か、またはそれらが合わさった問題というのが分かります。その他には、加齢などの影響も大きいのですが、歯根吸収という歯茎の中に埋まっている歯の根っこの部分が細く・短くなってしまっていることもあります。そういった場合は、治療の方針や期間が大きく変わってきますので、そういった判断の時にもレントゲンは役立っています。


また、写真による検査の方法としては、顎の左右方向のズレは無いのか、歯列の中に全ての歯牙を並べるスペースは確保できるのかどうか、噛み締めた時に上下の顎や歯の位置は合っているのかなどいろいろ分析をしていくことが出来ます。


この様に、細かく見る部分や大きく全体を見る部分など、広い視野で患者さんの状態を把握するために検査をしていく必要があります。虫歯治療の様に、悪くなった部分を検査して治療するという方法とは違うということが分かってもらえたでしょうか。また、虫歯治療とは違い、矯正治療は保険適応外の治療となります。そのため治療費も国からの負担がないため患者さん個人の負担となってしまうというのが現実です。そのため、私たちも極力無駄な検査や費用は掛からないように細心の注意を払って、治療を行っています。

矯正治療とは、様々な検査や診断を行った上で治療を勧めていくものになります。今日思い立ったからすぐに始めようというものではないことが理解してもらえたかと思います。このコラムを読んでくれていると言うことは、少なくとも矯正治療に興味があるという人が多いのではないでしょうか。皆さんの状況でいつから治療を始めたいか、もしくはいつまでに治療を終了したいかというのは異なってくると思います。そういった治療の計画に関しても、最大限考慮して提案をしていっていますので、間に合わなくなる前に一度相談だけでも来て貰えたらそれに合わせたアドバイスもしていきたいと思います。

2017.06.28

乳歯の役割

こんにちは。
メープル矯正歯科の山口です。

今回は、相談に来られる人が少しずつ増えてきた小児期の矯正についてお話していきたいと思います。最近の矯正治療に関する認知度が上がってきたせいか、小さいお子さんの歯並びが気になり、早めに治療を開始したほうがいいのですか?という相談を受けることが多くなってきています。

早めに開始することによって治療の効率化を見込める人もいますし、あまりそういった影響が無さそうなため、開始を勧めない人もいます。早めに矯正治療を受けるべきか、受けないべきかの前に、子供の乳歯には永久歯と違う役割がありますので、今日は乳歯の役割に関して書いていこうと思います。

1. 咀嚼の習得
母乳から離乳食に切り替わり、少しずつ食べ物を食べるという行為が必要になってきます。しっかりと食べ物を細かく噛み砕き、消化吸収をしやすくするのは成長や健康面でもかなり大切なことです。乳歯の時期からしっかりと習得していく必要がありますので、この時期に虫歯などで歯を失い、変な噛み癖がつかないように注意してあげる必要があります。また、この咀嚼の刺激で脳が発達するという影響もありますので、しっかりと噛むという意識をしてもらえたらと思います。


2. 発音の習得
歯が無いと、発音の際に舌を上手に使うことが出来なくなります。息が抜けたような音になってしまうため、乳歯の存在というのは言葉を覚えて発声していく上でとても重要な役割を担っています。


3. 永久歯の補助
乳歯は永久歯の生える準備が整うと、順番に抜けて永久歯の生えるスペースを確保していきます。そのスペースに永久歯が生えることによって、歯列弓内に綺麗に並ぶことができるようになります。そのため、大きく乳歯の生える位置が異なっていたり、抜歯などで歯が無い状態になるとこの順番がおかしくなってしまい、叢生(デコボコ、八重歯)がきつくなってしまう可能性もあります。


この様に、乳歯には永久歯が生えるまでの様々な準備をしていく役割があります。そのため、すきっ歯で隙間があるなどの軽い状態では治療を勧めないこともありますし、上顎前突(出っ歯)や下顎前突(反対咬合、受け口、しゃくれ)で放っておくと不正咬合が悪化してしまう場合などは早期の治療を勧めたりということもあります。



重要なことは各患者さんの不正咬合の状態、原因などをしっかりと検査してから、治療計画を立てていくことです。気になっていることがある場合はお気軽に相談に来ていただけたらと思います。

2017.06.01

子供の歯ぎしり

こんにちは。
メープル矯正歯科の山口です。

今回は、子供の歯ぎしりについてお話していこうと思います。
お子さんの歯ぎしりが気になったことがあるという方は少なく無いのではないかと思います。このまま放置して大丈夫か心配になってはいるものの、誰に相談したら良いか分からずにそのままになっているという方もよく見かけます。そういった方達に、歯列矯正医から見た歯ぎしりの原因や対策についてお伝えしていきたいと思います。


■歯ぎしりの原因
そもそも歯ぎしりの原因とは何なのでしょうか?
原因としてはいくつか言われているものがありますが、その一つに噛み合わせと歯並びがあると言われています。顎の成長や舌の癖など人それぞれ特有の原因があるため、全部は書ききれませんが何らかのそういった原因で噛み合わせや歯並びが悪くなると、体の反応としてそれを治そうとして歯ぎしりが起こってくるということが言われています。そのため、永久歯の生え変わりの時期によく歯ぎしりが出てきたりするという報告もあります。

また他の理由としてよく言われているのが不安や悩みなどから来るストレス性の要因があります。ストレスが原因となっている時は、夜寝ている時に歯ぎしりをするという特徴もあります。


■歯ぎしりの影響
では、歯ぎしりをすることによって何か影響を受けることはあるのでしょうか?
先程書いたように、噛み合わせや歯並びを改善しようとして起こっている歯ぎしりはそこまで気にする必要は無いと思います。ただ、6~7歳になってもかなり激しく歯ぎしりをしていたり、四六時中歯ぎしりをしているような時は注意を向ける必要があります。長時間や強すぎる力は、顎関節に負担がかかることによって顎関節症を引き起こしたり、歯根が細くなって歯が抜けやすくなるという悪影響が出てくる可能性があります。

■歯ぎしりの対策
家庭内で出来る歯ぎしりへの対策としては、まずご飯を食べる時によく噛む習慣をつけるということです。これは顎関節や筋肉の発達を促す効果があり、正しい噛み合わせを癖付けることで歯ぎしりの原因を軽減する効果があると考えられます。同様に、頬杖を付いたり、正しくない姿勢をよくする子は歯列が乱れてしまうことがあるため、直していくのも有効な手段だと思います。それでも続くようでしたら悪影響が出てしまう前に検査をしてみることをお勧めします。矯正医としての治療では、矯正治療やマウスピースなどで行っていくことが出来ます。

ここでひとつ注意していただきたいのが、市販のマウスピースなどを安易に使用しない方が良いということです。永久歯が生え揃っても歯ぎしりをしている子というのは上顎前突(出っ歯)や下顎前突(しゃくれ、受け口)という正常な位置から歯が外に出ているケース(不正咬合)が多いかと思います。そこに市販のマウスピースでさらに力を掛けてしまうと不正咬合が悪化してしまう可能性もあります。


この様に、様々な原因やリスクが考えられているため、少しの歯ぎしりを敏感に捉える必要はありませんが、それが長く続いていたり、見ていて歯ぎしりをし過ぎではないかなと思うようなことがあれば、一度歯列矯正医に相談してみるというのも良いのではないでしょうか。

2017.05.20

いつ歯並びが気になるか?

こんにちは。
メープル矯正歯科の山口です。

今回は、あるアンケート会社が歯並びに関した調査結果が出ていましたので、そちらを紹介していきたいと思います。
まず大まかに歯並びが気になるかどうかを分別し、気になると答えた8割超の人に対していつ歯並びが気になる場面があったかという内容になっています。


■どの様な場面で歯並びが気になりますか?
・鏡を見たとき(23%)
・会話をするとき(22%)
・食べ物が歯に挟まったとき(21%)
・歯並びが綺麗な人を見たとき(18%)
・写真を撮るとき(16%)

この様な結果が出ており、内容としてはやはり見た目上の問題で他人からどう見られているかということを気にした時に歯並びが気になるという感情を持つ人が多いように思います。

もう一つ違う調査があり、歯列矯正を検討したことがあるかどうかということを質問したものになります。


■矯正治療を検討したことがありますか?
・検討したことが無い(56%)
・検討したことがある、もしくは現在治療中である(44%)

この結果から検討したことがあるという人の割合が多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれ違うと思いますが、私個人の意見としては以前より興味を持たれる人が増えているように感じます。

当院でも、見た目を気にして来院される人が大勢いらっしゃいます。矯正歯科専門医として見た目の改善を治療で実現していくのは当然なのですが、それ以上に噛み合わせなどの目に見えない機能の改善を行うのが非常に重要だと思います。

上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口、しゃくれ、反対咬合)、正中離開(隙っ歯)など見た目で分かるような不正咬合の種類もありますし、奥歯のクロスバイト(交叉咬合)、鋏状咬合(すれ違い咬合)など外見では少しわかりにくい症例もあります。





この様な問題は、放置すると顎関節症や虫歯のリスクが増えることも懸念されるため、総合的に治療の計画を立てていくことが重要になります。

矯正歯科専門医は、そういった問題をきちんと診断をして把握し、患者さんそれぞれにとってベストな治療法を提案できるように日々努力をしています。将来的に少しでも自分の歯を綺麗に長く残していけるように提案できることはたくさんありますので、自身の歯並びが気になったり、治療を検討してみようかなという思いが少しでもある人はまず相談に来てもらえたらと思います。皆さん個々の提案をさせていただき、納得いただけたらベストを尽くして治療を行っていきたいと思います。

2017.04.28

口の健康に関するアンケート

こんにちは。
メープル矯正歯科の山口です。


今回は一般の人達を対象に、「歯と口の健康に関して気になること」という項目でアンケートを取ったものがありましたので、それを紹介していきたいと思います。


アンケートの内容として、各項目が用意されており、その項目のことに対して気になる、やや気になる、あまり気にならない、気にならないという4段階の中から一つ選んでいってもらうという内容のものになります。文章で説明するので見やすくするために、「気になる」と「やや気になる」を一つにまとめて、反対の「あまり気にならない」と「気にならない」を一つにまとめたものを書いていきます。

◆歯周病 気になる:65.6% 気にならない:34.4%

◆虫歯 気になる:68.5% 気にならない:31.5%

◆口臭 気になる:69.7% 気にならない:30.3%

◆歯石 気になる:76.2% 気にならない:23.8%

◆舌苔(舌に付着した細菌等の固まり) 気になる:42.0% 気にならない:58.0%

◆着色汚れ 気になる:71.2% 気にならない:28.8%



舌苔はあまり聞き慣れない言葉かと思いますが、たまに市販の舌用歯ブラシが売っていたり、少し前に息を爽やかにするというタブレット錠などCMで見かけたことがある方が意識されていたのではないかと思います。その他の項目は最近8020運動という80歳になっても自分の歯が20本残っていることを目指す運動など歯科領域でも積極的にメンテナンスを心掛ける人が増えてきている結果、6割以上の方が「気になる」の選択肢を選ばれたのではないかと思います。


この項目の中にもう一つ、歯並び・噛み合わせという項目もありました。

◆歯並び・噛み合わせ 気になる:56.2% 気にならない:43.8%

6割は超えていないものの、過半数の人が「気になる」という選択肢を選んでいるという結果が出ました。比較したデータがないので一概には言えませんが、私自身この結果は納得のいく数字かなという印象を受けました。最近では歯周病や歯石など様々なことを気にされて、相談に来られる人も増えてきていますので、年々矯正治療に対する姿勢や意識は高くなっているように思います。

叢生(八重歯、乱ぐい歯、デコボコ)がきつい状態だと、その分歯ブラシが届きにくい部位が出てきてしまうので、そういったところに歯垢が溜まり、虫歯や歯周病の原因ともなってしまいます。そのため、早期に矯正治療にて歯並びを改善し、将来のリスクを減らそうとして来院する人も多くなっています。もし皆さんの中にも、何か気になる点がありましたらお気軽に相談に来ていただけたらと思います。矯正歯科専門医としてアドバイスできることが何かあるかと思いますので、ご参考にされてみるのも良いかと思います。