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CLINIC
院長ブログ
2021.7.29
矯正治療を専門に行う歯科医院でのセファロ検査について

メープル矯正歯科の山口です。

今回は矯正治療の際に行うセファロ検査について少しお話していきたいと思います。

最近では、患者さんもインターネットなどから様々な情報を入手している方も多く、当院に相談に来ていただいた時も○○歯科にも相談に行きましたというお話を聞くことがあります。

患者さん自身の目で確認して、歯科医院の合う・合わないを確かめることはとてもいいことですし、分からないことや疑問に思うことはしっかりと確認したほうが良いと思います。

そのような中、家の近くの歯科医院と矯正専門で治療を行っている当院のどちらが良いのですかと聞かれるときがあります。患者さんにとって何をもって一番いいとされるかはいろいろあるかと思いますので、一概にどちらが良いとはっきり言いきることは難しい問題です。そのため、一般的に矯正専門で開業している歯科医院がどのような経緯で矯正専門の歯科医師となるか、そして実際の治療においてどのような検査を行うかが一つの検討の物差しになるかと思いますのでご紹介いたします。

■矯正治療を専門に学ぶ医局
日本の歯科医師は歯科大学に6年間通い、歯科医師としての国家資格を取得します。ここまでは大きな違いは無いのですが、大学では各治療分野に特化した医局というものがあります。ここでどの医局に所属し、専門として治療を行うかによって道が分かれていくことになります。
矯正専門として開業している歯科医師の多くは矯正治療を行う医局で勉強を行い、日本矯正歯科学会などの学会認定医という資格取得を目指します。さらに開業後も所属学会やセミナーなどで日々、矯正治療に関する知識や技術の習得に励んでいるため、様々な症例の矯正治療を行うことが出来ます。

■セファロ分析

検査という点について見ていくと、矯正専門医院ではセファロ(頭部X線規格写真)を撮影します。簡単に言うとレントゲンのことで、頭の骨格から患者さん毎の症状を見極めていくという方法を取っています。このセファロは世界共通の規格で撮影するため、患者さんの状態を数値的に把握、比較することが出来ます。
矯正治療においては正面から、斜めからも撮りますが、側頭からの状態確認を重要視していて、約20か所ほどの計測点を確認します。この計測点を確認することで、上下の顎に問題があるのか、歯が倒れていることで症状が起こっているのかなど正確に判断することができるのです。

矯正治療を専門にやっている歯科医院であれば、おそらく100%セファロ分析は行っているかと思います。症状をしっかりと把握するということにおいては欠かすことが出来ないものになりますので、一つ参考にして頂ければと思います。