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CLINIC
院長ブログ
2022.3.8
全熱交換器によるコロナ対策

こんにちは!メープル矯正歯科の山口です。

新型コロナウイルス感染症が広がり始めてもうすぐ2年が経とうとしていますね。様々な感染対策が施される中、少しずつ感染対策が当たり前になってきているのが少し心配なところではあります。新型コロナウイルス感染症が広がり始めたころ、歯科医院は感染リスクが高いということで騒がれてしまったこともありますが、この約2年間、実は歯科医院ではクラスターが一件も出ていないということをご存じでしょうか。歯科医院というのは、そもそもコロナ渦以前からマスク着用はもちろん、患者さんごとの口に入るものに関してはディスポ―サル(使い捨て)、あるいは菌やウイルスを徹底的に殺す「滅菌」処理を行ってきました。

また、矯正歯科医院においては、そもそも歯を削る処置をすることはなく、飛沫が広がることもありません。口腔内で作業するインスツルメンツ(プライヤーと呼ばれる器具など)ももちろん滅菌処理を行い、患者さんごとのブラケットももちろん患者さん専用のものなのでご安心下さい。

ただ、冬になってくると、換気の頻度が下がってしまい、感染リスクが高くなってしまうという情報をよく目にするようになりました。

そこで今回は、メープル矯正歯科における「全熱交換器」によるコロナ対策についてご紹介したいと思います。

「全熱交換器」というのはあまりなじみがないかもしれませんが、簡単に言うと部屋の温度をほとんど変えることなく、空気の入れ替えが出来る設備のことです。通常の換気扇だと、部屋の空気を外に出す排気ファンと、外の空気を医院内に入れる給気ファンにより、冬は寒くなり、夏は暑くなってしまいます。また、窓を開けての換気ももちろん冬は部屋が寒くなってしまいます。

メープル矯正歯科で使われている全熱交換器は、排気する際にでる熱を利用し、吸気してきた空気に伝えることで、部屋の温度変化を抑える働きがあります。そのため、冬は部屋の温度が下がることなく、夏は暑くなることがなく換気を行うことが出来ます。さらにエアコンを全開にすることもないので、省エネにも役立ちます。

窓やドアを開ける換気をしていましたが、患者さんには夏は暑く、冬は寒い思いをさせていたため、全熱交換器の工事ができないか、業者さんを呼んで、見積もりの相談をしました。けっこう大きい機械のため天井裏に置けるか検討してもらう際に、天井裏を見てもらったところ、「これ、全熱交換器ですよ」と。

スイッチかなにかあるはずとのことで、スイッチを見ると、ロスナイの文字のスイッチが!メープル矯正歯科にはもともと全熱交換器が入っていたことが判明しました。開業してから、全く知りませんでした。

というわけで、一見窓を大きく開ける換気をしていないことで、感染対策に対して不安になる患者さんもいるかもしれませんが、メープル矯正歯科では見えない部分で綺麗な空気を維持し、少しでも感染リスクを下げるようにしています。

矯正治療は虫歯治療のように緊急を要する治療ではないかもしれません。また、治療の期間を考えると定期的に通院する必要があります。そのような治療だからこそ、通院する際は少しでも安心して、綺麗な歯並びにつながる治療を楽しんでいって頂ければと思っております。

その他感染対策に関することで気になることがありましたら、お気軽にお問合せ下さい。