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CLINIC
院長ブログ
2022.4.14
電動歯ブラシのお話

こんにちは!メープル矯正歯科の山口です。

今回は、電動歯ブラシのお話をしていきたいと思います。

少しずつ季節も春めいてきて、新生活をスタートするという人も多いのではないかと思います。春休みの学生さんや、新社会人をスタートする前の矯正治療相談も多くなっているのですが、そんな中でたまに質問を受ける電動歯ブラシについて少し皆さんに知っていただけたらと思います。

まず電動歯ブラシには大きく2種類のカテゴリーがあるのをご存じでしょうか?

一つ目は皆さんがイメージしているものかと思いますが、ブラシのヘッド部分が回転・スライドの動きを自動で行い、使用者はその動いているブラシを歯に軽く押し当てているだけでブラッシングが出来るというものです。最近では、アプリと連携して磨き残しなどを教えてくれるというものもあります。

次に二つ目は、アシストブラシというものです。ブラシの毛先の部分が微細な振動をしているもので、この振動だけでは歯を磨くということはできません。そのため、使用者が自分でアシストブラシを手で動かして歯を磨き、あくまでもアシストブラシはそのブラッシングのアシストをするというものです。

では次に、電動歯ブラシのメリットとデメリットについてお話していきたいと思います。

まず1番メリットとして挙げられるのは、歯垢除去能力が高いということではないでしょうか。人間の手の動きでは不可能な動きを自動で行ってくれているので、効率よくブラッシングが出来ます。そのため、当てているだけでブラッシングが出来るという手軽さも大きなメリットかと思います。また、矯正治療を行っている方に限って言えば、うまく当てれば矯正装置の隙間も磨きやすくなっているというメリットもあります。

次にデメリットを挙げていくと、物にもよりますが高価なものが多いということです。本体だけに目が行きがちですが、交換用のブラシも後々必要になるのでその辺りも含めて検討する必要があります。また、個人差はありますがブラシの振動・動きが不快に感じるという人もいます。こちらも矯正治療中の場合、力を入れて押し当てすぎると矯正装置の破損のリスクもあります。

この様に、電動歯ブラシには色々な種類があり、メリットもデメリットもありますので、矯正治療中における電動歯ブラシに関しては矯正歯科医と相談して頂くのが一番安心かと思います。

矯正治療は見た目の改善はもちろんですが、機能的な改善(顎関節の位置や上下の歯の噛み合わせ、叢生や上顎前突など)にも重きを置いています。きれいに並んだ歯並びで、きちんとブラッシングをするということはご自身の歯を永く残すということに繋がりますので、せっかくの治療期間、ブラッシングの技術向上にも少し目を向けてみてもいいのではないでしょうか。