(C) 2020 M.O.C.
CLINIC
院長ブログ
2022.6.7
マスクと口臭の関係

こんにちは!メープル矯正歯科の山口です。

今回は、マスクと口臭の関係性についてお話していきたいと思います。

新型コロナウイルスの流行以来、皆さん当たり前のようにマスクを着けて生活する習慣がついたのではないかと思います。そんな中、マスクを着けている時にご自身の口臭について気になったことがあるという人もいるのではないでしょうか。マスク装着時専用のミントタブレットなどもコンビニで見かけたりしますが、そもそもこの口臭の原因は何なのでしょうか。

口臭の原因はいくつかありますが、口腔内に存在する菌が歯垢などを分解するときに出す硫黄化合物が主な原因です。この硫黄化合物が普段は気にならない程度の量であっても、マスクをしていると自分の鼻の周りに吐き出した空気が滞留するため、臭いが気になるというわけです。

また、マスクをすることにより、息苦しく感じてしまい、口呼吸が多くなってしまう人が増えてきているようです。口呼吸が続くと、口の中が乾燥してしまい、唾液による自浄効果が薄れて雑菌などの増殖につながってしまうことも考えられます。

そこで、口臭をコントロールするためには、この口腔内の菌と歯垢を抑えることが大切になりますので、当たり前なことではありますがいくつかの対策をご紹介したいと思います。

対策1:ブラッシング
丁寧なブラッシングを行うことで歯垢を除去し、口臭を軽減することが出来ます。普段はそこまでしていないという人もいるかもしれませんが、口腔内が乾燥しやすい状況を考えるといつも以上のケアが必要です。また、タフトなどで歯周ポケットを清掃したり、フロスで歯と歯の間の歯垢を除去するというのも有効です。

対策2:薬用マウスウォッシュ(洗口液)
液体を口に含んで、くちゅくちゅして吐き出すという使い方なのですが、薬用マウスウォッシュには殺菌効果や消臭効果が期待できます。また、ミントなどの香りもあるため、一時的に爽やかな息になりますが、長く続くものではないため定期的に使用していただくことで効果が高まります。

対策3:舌ブラシ
歯の汚れは普段歯ブラシで取り除いているかと思いますが、舌にも汚れ(舌苔)が溜まります。この汚れを取り除くことで、口臭の原因そのものを減らすことが出来ます。

最近はマスクをしている時の口臭を気にしたり、マスクをして人に口元を見られにくい今の時期に矯正治療をしてしまおうという方の相談も増えています。叢生(乱ぐい歯、デコボコ)がある状態ではブラッシングが行き届かない部分も出来てしま いますので、矯正治療自体が口臭対策の一つにもなったりします。