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院長ブログ
2024.8.23
矯正治療のゴールをしっかりと共有しよう

こんにちは。メープル矯正歯科の山口です。

今回は、矯正治療のゴールに関して、しっかりと話し合って共有することの大事さについて考えていきましょう。

噛み合わせや健康を意識して矯正治療を受けられる患者さんは増えてきていますが、やはり多くの患者さんはご自身の歯並びで気になる部分を治したいという要望をもって相談に来られます。なかには具体的にこういう歯並び(理想の女優さんなど)になりたいという要望をお持ちの患者さんもいらっしゃいます。

実はこの「どうなりたいのか」を歯科医師とすり合わせることは非常に重要な部分になります。それは、治療のゴールを明確にすり合わせをしておかないと、満足のいく治療結果を得られないということが起きてしまうからです。

人それぞれ全く価値観も違うため、一言で「綺麗に」といってもゴールイメージも違いますし、噛み合わせの機能面や骨の状態から考えた時に、希望される見た目に出来ないということもあります。

こういった治療後のイメージをしっかりと共有するためにとても大切なのが、治療前の診査・診断と治療計画をもとに患者さんとお話をさせていただく相談の時間です。

相談時には現状の歯並びの不満や、どうなりたいかということをお伺いしますが、ここで「今よりいい歯並びにしてください」や「なんとなく綺麗な歯並びにしてください」というようなフワッとしたイメージだと少し頭を悩ませることになります。

先生にお任せしますと言っていただけるのは信頼されているようで嬉しくもあるのですが、やはり患者さんの気になる点を一つでも多く改善していく方が理想の歯並びに近づけると思うので、些細なことでもいいので気になる点は書き留めるなどして教えていただけると助かります。

また、最近ではCTや口腔内スキャナーなどのデジタル機器が普及してきていますので、それを用いて口腔内のイメージ画像を作成することができるようになりました。あくまでもイメージのため、治療後が絶対そうなるという保証があるわけではありませんが、デジタルイメージは実際の治療結果と明らかな誤差が生じることはそこまで多くないので、一つの参考になるのではないかと思います。

私たちのように矯正治療を専門に治療を行っている歯科医師としては、患者さんの審美的な理想はもちろんのこと、噛み合わせなどの機能的な面でも改善するように治療を行っています。

ご自身の歯並びが少しずつ綺麗になっていくにつれて、気になる点やこうなってほしいといった理想が出てくることもあります。患者さんとコミュニケーションをとっていくことが矯正治療のベースにあると考えていますので、気になることなどがある時は都度仰っていただけたらと思います。