こんにちは!メープル矯正歯科の山口です。
今回は、矯正治療を行うことによって自律神経に影響し、場合によっては自律神経失調症になってしまうのかというテーマでお話していきたいと思います。
まず自律神経失調症とはどの様な症状か説明していきます。
・自律神経失調症とは
自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで起こるさまざまな症状の総称です。症状はさまざまで、身体的な症状としてはだるい、眠れないなどの全身症状と、頭痛、動悸、息切れなどの部分的な症状が挙げられます。
精神的な症状としては情緒不安定、いらいら、不安感などが挙げられます。これらの症状があるにもかかわらず、体に異常な所見がなく、明らかな精神的疾患もない場合に、自律神経失調症と暫定的に診断されることがあります。
次に本題として、矯正治療と自律神経失調症の因果関係はあるのでしょうか?
一般的には、顎関節症などの顎周りの関節や骨への負担、もしくは筋肉に緊張があるなどの症状がある場合、自律神経失調症を発症している、あるいは予備軍である可能性があります。そのため、矯正治療を検討される方の中で、顎関節の痛みや肩こり・頭痛などの症状が治療前からすでにある方は自律神経失調症と似た症状をお持ちであった可能性があります。
また、矯正治療の途中、歯が動いていく段階で一時的に噛み合わせが不安定になることがあります。この場合、噛み合わせが上手くいかないストレスなどが一時的に発生してしまい、自律神経失調症に似た症状が発症してしまうということは考えられます。
ただ、実際のところ因果関係はないという説が有力です。矯正治療での一時的なストレスの可能性はありますが、それだけが原因で自律神経失調症までいくということは考えにくいでしょう。
むしろ治療後の数年から数十年の間、綺麗な歯並びとしっかりした噛み合わせを手に入れられるということは今後の身体面・精神面への好影響を考えるとメリットの方が大きいのではないかと思います。
最近ではネットも普及し、誰もが当たり前のように情報を入手できる時代になりました。おそらく様々な情報から不安に感じることなども増えているでしょうから、何か気になる点や相談したいことなどある場合はいつでもお気軽に相談ください。