(C) 2020 M.O.C.
CLINIC
院長ブログ
2025.2.5
災害時の口腔ケアについて

こんにちは!メープル矯正歯科の山口です。

今回は、災害時の口腔ケアについてお話していきたいと思います。

先日ニュース番組を見ていると、阪神淡路大震災から30年経過した追悼記念式典の話が出ていました。当時はテレビでもその凄惨な映像が報道されており、鮮明に思い出されるシーンもあります。また、地震以外にも豪雨による水害などさまざまな災害を考えると、日々防災の意識をもって、準備しておくことの重要性を再認識させられます。

そこで今回は災害時の口腔ケアについて紹介させていただこうと思います。

最近では災害時の避難セットを用意しているというご家庭も少なくはないかと思いますが、そのセットの中に歯ブラシは含まれていますでしょうか?

歯ブラシがある場合はお水が確保されれば特に問題ないかと思いますが、通常通り口腔ケア、しっかりとした歯磨きを行ってください。ちなみにもし歯磨き粉がなくても一先ず大きな問題にはなりませんので、その場合はいつも以上に丁寧に磨くような意識を持っていただけたらと思います。

では万が一歯ブラシが入っていない場合は、どうすればいいのでしょうか。歯ブラシが無い場合は、清潔な布を用意していただき、それを指に巻き付けて歯の表面を拭うようにしてケアしてください。布がなければティッシュでも表面を磨くことができます。歯ブラシの毛先しか届かないような細かい場所の汚れは落とせませんが、全くケアしないよりは効果があります。

歯と歯の間に関しては、デンタルフロスや楊枝が手に入らない可能性がありますが、割りばしを手で折って、尖った部分で楊枝の代用になったりします。市販の楊枝よりも鋭くなりがちなので、注意が必要ですが、どうしても挟まってしまったものを取り除くのに使えたりします。

水分が確保できる場合はいつも以上にしっかりとうがいをしていただくことも効果的な方法です。

災害時には、避難所での共同生活を余儀なくされてしまう可能性もあり、いつもよりストレスを感じやすい生活になります。継続的な心身への負担は、免疫力の低下を引き起こしてしまい、感染症にかかるリスクが高くなるためいつも以上のケアが大切という意見もよく耳にします。

矯正治療を専門で行っている私達からの意見としては、矯正治療を受けておくと口腔内のメンテナンスがしやすくなるという点はお伝えしておきたいテーマのひとつです。

歯がデコボコになっていたり、捻転(ねじれ)していたりすると、磨き残しリスクが高くなって虫歯や歯周病につながってしまいます。

災害時だけに限らず、日常生活においても非常に有益なことだと思いますので、普段の口腔内ケアに困っている方や相談したいことがあるという方は、いつでもお気軽にご連絡ください。