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院長ブログ
2025.4.5
オンライン会議が変えた、口元の意識と矯正治療:新たなコミュニケーション時代の口元ケア

こんにちは!メープル矯正歯科の山口です。

コロナ以降、オンライン会議が日常となり、画面越しに自身の顔を長時間見る機会が増えてきた人も多いのではないでしょうか。その結果、これまで意識していなかった口元の印象や発音の悪さが気になり始め、矯正治療を検討する方が増えています。

■日本と欧米の口元文化の違い
日本人は昔から、相手の顔色や細やかな表情の変化を読み取る能力に長けています。花粉症でマスクする人も増えていますが、たとえマスク越しでも、目元の動きや雰囲気から相手の感情を推し量ることができるのは、日本人の特徴かもしれません。
一方、欧米では口元を大きく開けて笑ったり話したりする文化が一般的で、感情や意思を伝える上で口元は大きな役割を果たしています。確かに口元を手で隠して笑う欧米人のイメージはあまりないと思いますが、欧米では日本よりも矯正治療への意識が高く、実際に治療を受ける方も多くいらっしゃいます。
2002年の日韓ワールドカップでは、韓国の方が日本人を見分けるポイントとして「歯並びの悪さと濃いメイク」を挙げていたという話があります。同じアジア圏でも、口元への意識レベルにこのような差があることは驚きですが、世界とのつながりが増えてきた近年では、口元への意識をもう少し高めていくべきと感じてしまいます。

■コロナ禍が加速させた、口元への意識の高まり
初めに書きましたが、コロナ禍以降、オンライン会議が普及したことで、自分の口元と向き合うことになり、画面に大きく映し出された自身の歯並びや、発音の不明瞭さが気になった経験がある人も多くなってきていると感じています。
特に、オンライン会議では、相手に正確に情報を伝えることはとても難しいですよね。活舌や発音が悪いと、相手に聞き返されたり、誤解されたりする可能性もあります。これは、ビジネスシーンだけでなく、教育現場やプライベートなコミュニケーションにおいても同様ではないでしょうか。

■矯正治療がもたらす、見た目と機能の改善
矯正治療は、単に見た目を美しくするだけでなく、発音の改善にもつながる可能性があります。例えば、上下の歯の噛み合わせが悪く、隙間ができている方は、サ行の発音が不明瞭になる傾向があります。
グローバル化が進む現代では、日本語だけでなく、英語など多言語でのコミュニケーション能力も求められます。矯正治療によって正しい発音を習得することは、国際的なビジネスシーンや留学など、様々な場面で役立つでしょう。はっきりとした話し方が相手への好印象を与えることもあります。

■新しいコミュニケーション時代における、口元ケアの重要性
オンラインコミュニケーションが定着しつつある今、口元はますます重要な役割を担うようになっています。画面越しでも自信を持って話せる美しい口元は、相手に好印象を与え、円滑なコミュニケーションを促進します。

矯正治療は見た目の美しさと同時に発音などの機能面からも患者さんに自信を与えることができる治療です。それぞれの困っていることが改善され、治療後に喜びの声を聞くととてもうれしくなります。

矯正治療を専門に行う歯科医院として開業してからだいぶ経ちますが、開業当初と比べて患者さんの矯正治療を受ける理由には時代を反映する側面もありました。

今回はオンラインミーティングという5年前ではあまり考えられなかった話ですが、少しコミュニケーションという観点からお話しさせていただきました。