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CLINIC
院長ブログ
2013.1.24
八重歯の将来

明けましておめでとうございます。
メープル矯正歯科院長の山口です。

すっかりブログの更新をさぼっていました(^_^;)
今日からまた頑張って更新していきます!(笑)

2013年もメープル矯正歯科をよろしくお願いいたします。

先日、北海道大学矯正科の教え子が講習会で東京に来るとのことで、夜、一緒に飲んでました。
そこでいろいろおもしろい(僕ら矯正の人間だけ??)話になりました。

テーマは「八重歯」について。もっとも矯正科医らしいテーマですね(笑)

最近の八重歯ブーム・・・・。正直言うと、好きではありません。矯正科医だからでしょ??まあ、それも多少ありますが、それよりも八重歯を見るとこの人の50年後はいったいどうなっているんだろう?と想像してしまいます。

以前もお話した投稿で、八重歯を含めた歯の凸凹についてお話したかと思います。
歯の凸凹の大きなデメリットは、磨き残しが多く、後々虫歯、歯肉炎、歯周病につながって、最終的には、抜歯せざるを得ないことも考えられます。
「矯正しなくっても、いろいろ補助の歯磨き道具を駆使して頑張れば、大丈夫でしょ??」とお思いの方もおられるかもしれません。

でも老人の八重歯って見たことありますか?

僕は、臨床ずっとやってきて見たことはありません。明確な答えはないですが、おそらくおそらく歯磨きを頑張っていたとしても最終的には八重歯はダメになっていることだと考えられます。そして歯の本数がどんどん減っていき、結局なんらかの被せもの、入れ歯、インプラントなどの歯科治療をしているのが現状だと思います。

10代20代の八重歯・・・・小悪魔的で周囲から可愛いと思われるかもしれません(^_^;)

30代40代の八重歯・・・・まあ、あまり周囲から可愛いと思われないでしょう・・・(・_・;)

ところで、8020(ハチ・マル・二イ・マル)運動って言葉、ご存じですか?
 「8020運動」とは厚生労働省と日本歯科医師会が提唱し、各自治体、各種団体、企業、そして広く国民に呼びかけてきました。「80歳になっても自分の歯を20本以上残しましょう」という運動です。

親知らずを除く28本 の歯のうち、 少なくとも20本以上自分の歯があれば、 ほとんどの食物を噛みくだくことができ、 おいしく食べられるからです。 つまり、 “歳を取っても自分の歯20本以上残しましょう” というのが、その主旨です。つまり自分の歯を多く残すことによりQOL(quality of life、生活の質)の向上につながるわけです。


基本的には、定期的(年一、二回程度でいいと思い ます)に歯医者に通い、口の中に問題がないかをみてもらう予防歯科。虫歯を発見した小さいうちに治療する。つまり虫歯などの問題を早く発見することによ り、削る量は少なくなります。これは20本以上自分の歯を残すことを考えると大変重要です。
より一本でも多く歯を残すことは非常に重要です。歯を抜歯するより、少しでも歯の根っこだけでも残せるのであればそれの方がいいですし、削る量が少なければ少ないほど、歯の寿命は長くなります。インプラント、ブリッジ、義歯・・・無くなかった歯を人工物で補う方法はありますが・・・、でもやはり天然の歯に勝るものはありません!!

我々、歯科医は歯を抜くのが仕事でありません。いかに天然の歯をどれだけ多く残せるかというのが我々に課せられた使命だと思います。その思いは今も変わりません!(^^)!