メープル矯正歯科の山口です。
今日はハッピーハロウィンですね。
今回は、噛むことの大切さについてのお話をしていきたいと思います。
徐々に季節も秋に移り変わってきて、美味しい食材も目にする時期になりました。矯正治療は見た目の改善ももちろんですが、食事などの際の噛み合わせを改善するということにも重点を置いて治療を行っております。私自身も子供のころから「よく噛んで食べなさい」と言われてきましたが、このしっかりと噛むことの意味を改めて理解していただけたらと思います。
では実際によく噛むということはどの様なメリットがあるのかをお話していきます。
・身体的なメリット
食事を摂る際に、前歯で食べ物を噛みきる、奥歯で食べ物をすり潰すなど各歯牙によって役割が異なります。全ての歯が正常に機能することによって、食べ物を消化・吸収しやすい状態に出来ます。さらに、しっかりと噛むことで唾液の分泌が促進され、その中に含まれる消化酵素が食べ物をより消化・吸収しやすいものに変化させています。
また、子供のころからしっかり噛むということを繰り返していると、顎の骨や口周りの筋肉の発達を促します。口周りの筋肉が発達していると表情が豊かになり、自然な明るい笑顔を出来るようになります。これは矯正治療を終わった患者さんが、次第に表情が明るくなってきたと言われることが多いということにも関係していることだと思います。
さらに、奥歯をしっかりと噛みしめるということは、力を出す上でもとても重要なポイントです。海外ではお子さんをスポーツ選手にするために矯正治療を行う方なども居られるほどです。
・精神的なメリット
しっかりと自分の歯で噛んで食事を摂るということは、精神的にも満足感が得られ、食事の楽しさや喜びをしっかりと感じられるようになります。
また、スポーツ選手などで試合中にガムを噛んでいる人を見かけることがあるかと思いますが、噛むという行為はストレスの軽減と共に、集中力を高める効果があると言われています。
この様に、身体的にも精神的にもよく噛むという行為はメリットがたくさんあります。普段あまり注目されないことだと思いますし、自分がよく噛めているのかを判断することもあまり考えたことが無いのではないかと思います。これを機に、しっかりと噛むということについて少し考えていただけたら幸いです。