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院長ブログ
2022.4.8
マスク期間の矯正治療

こんにちは!メープル矯正歯科の山口です。

コロナウイルスの猛威もなかなか治まらない中、窮屈な生活を強いられている人も少なくはないのではないかと思います。そんな中で、マスク装着が義務の様になっている今だからこそ、矯正治療受けようという話をよく聞くようになりました。

一般的に矯正治療で躊躇することとして、やはり矯正器具を装着していることを周りに知られたくないという事が挙げられるのではないかと思います。欧米諸国などでは矯正治療をしていることがステータスの様に扱われてきています。例えば英語圏では歯並びが悪いことで発音がうまくできないことが起きます。そのため、子どもの頃にいじめの原因となってしまうケースもあります。「発音がうまくできないのに、矯正治療を受けさせてあげられない家」というレッテルが張られてしまうこともあるくらいです。

日本人は歯並びが悪いことで発音がひどく悪くなるということは、骨格性下顎前突やオープンバイト(開咬;前歯が咬まない)など、重度の不正咬合の場合くらいかもしれませんが、他と違うことを嫌うような協調性を重んじる国民性からか、なかなか矯正治療をしていることを誇らしいと思える人は少ないのかなと思います。

そこでアジア圏、日本では欧米と比べると特に裏側矯正の技術が発達してきました。日本で開発された矯正装置もあるぐらい積極的に取り入れられている分野なのですが、その装置の特性から治療が高額になったり、治療自体が難しいというケースも少なからずあります。マウスピース型矯正装置なども治療中に見えにくいという理由で最近では増えてきていますが、治せる不正咬合が限られてしまうなど、問題点は挙げられるかと思います。

その様な中で、マスクしている今だからこそ、周りに気づかれずに矯正治療を受けておきたいと考える患者さんが多いのも分かるような気がします。


極力患者さんのご希望に沿うようには努力しますが、装置ごとに得意な症例、不得意な症例などはありますので、どうしても希望に添えない場合も出てきます。そういったケースでマスクというのは治療の決断の後押しになっていることは間違いないと思いますし、私たちとしても患者さんの治療中における不安が少しでも軽減されるのであれば非常に嬉しいことです。

旅行などもなかなか行きにくい中、ご自身への投資として矯正治療を検討してみるいい機会なのではないかと思います。相談したいことや、わからない事などある場合は遠慮なくいつでもお問い合わせください。ご希望意に沿った提案が出来るように努力いたします。