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院長ブログ
2017.10.25
年齢ごとの歯が抜けてしまう本数

こんにちは。
メープル矯正歯科の山口です。

最近よくメディアなどでも予防歯科という言葉を耳にするようになって来ました。皆さんの中にも予防歯科の観点から歯石などのクリーニングに通っている人もいるのではないでしょうか。日本歯科医師会と厚生労働省が推進している80歳まで20本以上自分の歯を残そうという8020運動も広がりを見せ、歯に対する意識が高くなってきている印象を受けることが多くなってきています。ただどうしても年齢と共に歯が抜けるリスクが高くなるというのも事実ですので、今回は年齢ごとの歯が抜けてしまう本数ということに注目していきます。

■年代ごとの歯が抜ける本数
40代:1~2本
50代:2~3本
60代:約3本
70代:5~6本

まだ歯が抜けたことが無いという人はなかなか実感が湧かないかもしれませんが、意外にも40代で1~2本の歯が抜けてしまうという経験をしている人は多くいます。さらに年齢が進むにつれて抜ける本数も多くなってしまい、70代では5~6本もの歯が抜けてしまうという結果になっています。年代ごとの抜ける本数ですので、70代で合計11~14本歯を失ってしまうということになります。成人の歯は通常28本(親知らずを除く)ありますので、これだけ抜けてしまうと20本の歯を残せていないので8020運動を達成できない人がまだまだ多くいるということになります。

■歯が抜ける原因は?
では何故歯が抜けてしまうのかという原因を説明します。一番多い理由としては、虫歯(う蝕)や歯周病が挙げられます。虫歯を放置して抜くしかなくなってしまったり、歯周病が進行して歯周組織で歯を支えられなくなってしまって抜けてしまうなど、どなたにも起こり得る問題です。しかしこの問題は、毎日のブラッシングや歯科医院でのクリーニングでかなり予防することが出来るため、意識して清掃する人の方が比較的8020運動の達成率も高くなっています。

また、噛み合わせも原因の1つとして挙げられます。8020運動の達成者の中には重度の上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口、しゃくれ)の人は見られなかったというデータも歯科大学で調査されていますし、叢生(乱ぐい歯、デコボコ)があると先程挙げた虫歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。そのため、そういう理由から矯正治療を始める方も増えてきました。




自分の歯でおいしい食事をいつまでも楽しむため、日々の習慣などを見直してみるのも必要なのではないでしょうか。