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院長ブログ
2023.9.1
日本矯正歯科学会学術大会とは?

こんにちは!メープル矯正歯科の山口です。

お盆も過ぎて、まだまだ暑い日が続いていますが、セミの声が少なくなってきたり、徐々に秋が感じられるようになってきた気がします。

このシーズンになると、そろそろ“学会シーズン”だなという感覚になってくるのですが、今回は、矯正治療を行う歯科医の多くが所属している、日本矯正歯科学会が年に1回開催する学術大会についてご紹介したいと思います。

日本矯正歯科学会(Japanese Orthodontic Society、JOS)とは、現在約7000名の歯科医師が所属している学術団体です。1926年に設立されて以降、所属する歯科医師の技術・知識向上のために学術大会を開いています。この学会は、年間を通して一番大きな矯正治療の学会になります。

学術大会というのは、矯正歯科分野の講座を有している歯科大学が毎年持ち回りで主幹となり、セミナーなどを行う場です。年に1回開催されるこの学術大会には、毎年多くの歯科医師が集まって研鑽を重ねています。

学術大会で行われているイベントとして、まず大きく分けて医療関係者向けと一般の方向けの2種類に分類されます。

一般の方向けとして開催しているのが、市民公開講座というものです。極力わかりやすい単語を用いながら、矯正歯科に関する知識を一般の方にも身に着けていただこうというのがこの講座の目的となります。

参考URL:https://www.jos.gr.jp/public

医療関係者向けとして用意されているのが、歯科医師を対象とした講演会と、歯科医院のスタッフを対象としたセミナーになります。

歯科医師向けの講演会では、国内外の著名な先生の貴重なお話を聞くことが出来ます。講演する先生によってテーマが異なるので、各自興味のある講演に足を運び、勉強するという流れになります。

スタッフ向けのセミナーとしては、院内マネジメントや患者さんの対応術など日々の診療をサポートしてもらう上で非常に有益な情報をお話していただいています。

また、講演やセミナーとは異なるのですが、医療関係者向けに歯科材料を販売しているメーカーによる商社展示も行われています。各社、新製品やイチオシ商品などを展示しているので、商品を直接手に取って説明を聞くという貴重な機会になっています。普段の診療のヒントや、患者さんの負担が軽減される装置などがここで見つかるということもあります。

この様に、様々な講演やセミナー、商社展示を見るための会が約3日間かけて開催されます。今年は2023/11/1-11/3に新潟県で開催され、コロナウイルス蔓延以降、オンラインではなく久しぶりの現地開催となります。この数年間での矯正治療の移り変わりや技術の進歩を吸収する場として有効活用しようと考えております。