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院長ブログ
2018.10.23
セラミック矯正、クイック矯正

こんにちは。
メープル矯正歯科の山口です。

今回は、「セラミック矯正」、「クイック矯正」という事についてお話していきたいと思います。

セラミック矯正、クイック矯正という単語を、最近広告やテレビCMなどで見かける機会が増えてきたように感じます。矯正という言葉を使っているので、矯正歯科治療の内の一つなのかと勘違いされる方も多いのですが、これは全く意味が違ってきます。

ではこのセラミック矯正についてみていきましょう。

■セラミック矯正、クイック矯正とは
セラミック矯正、クイック矯正とは、健康な歯を抜く・大きく削るなどしてスペースを確保し、そこにセラミックの被せ物を被せて治療を行うという手法になります。美容外科や審美歯科などで行っていることがほとんどで、患者さん自身の歯を使って綺麗な歯列を作り上げていく矯正治療とは治療の考え方が全く違っています。ただその治療法から、治療期間が短いということは一つメリットとして取り上げているのかと思います。

■注意点
セラミック矯正、クイック矯正の注意点としては、上にも書いたように歯を抜いたり大きく削ったりということがほぼ必須事項になっているという点です。もちろん矯正歯科でも歯を抜いて治療をすることはありますが、上下の噛み合わせをしっかりと整えるために必要な行為です。しかし、セラミック矯正・クイック矯正は噛み合わせの改善は出来ておらず、見た目上の改善のために歯を抜いたり削ったりしています。そのため、患者さん自身の歯の寿命が短くなったり、歯列を長期間安定させるということは出来ないのではないかということがかなり懸念されています。

■矯正治療で出来ること
叢生(デコボコ、乱ぐい歯)や上顎前突(出っ歯)、下顎前突(受け口、しゃくれ)などの不正咬合には、その症状になっている原因があります。その根本原因を取り除きながら治療をしていくことが出来るので、長期間安定しやすい歯列を目指しています。また、上下の歯でしっかりと噛み合わせがあっているということは、歯列の安定はもちろんですが顎や関節に過度な負担が掛かりにくくなっているということです。正常な咬合でしっかりと食べ物を噛んで食事をするということは健康の面から見ても大きなメリットにもなります。ただし、デメリットはやはり治療期間が長く、時間がかかることです。

この様に大まかではありますが、セラミック矯正と矯正治療の違いを紹介してみました。治療期間が短いことや費用的な面から見えるところだけ治ればいいかなと思いがちなところはあるかもしれませんが、歯科矯正治療とは根本から違うものになりますので、知っておいていただければと思います。