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院長ブログ
2018.10.30
正しい歯並びって?

こんにちは。
メープル矯正歯科の山口です。

今日は、初心に戻って「正しい歯並び」ってどんなものなのかを考えていきたいと思います。

矯正治療を受ける理由は患者さんそれぞれです。見た目の改善、噛み合わせの改善、発音、などなど一人一人違います。また、不正咬合の状態も、その原因も様々です。

では、そのなかから、矯正治療を受けるまでの検査の段階で、矯正歯科医がどういった点をチェックしているかを簡単にご紹介してみましょう。

・顔貌
顔の「歪み」や、顎の出っ張りなど、顔全体を正面、横から確認します。

・左右対称
叢生(デコボコ、乱ぐい歯)や捻転(ねじれ)などがあまりなくても、上下の顎がずれている不正咬合もあります。

・噛み合わせの「深さ」
上下の歯の重なり具合からディープバイト(過蓋咬合)、オープンバイト(開口)などのチェックを行います。



・顎の前後関係
上顎前突(出っ歯)、下顎前突(受け口、反対咬合)をチェックします。これは、単に顔貌で分かる点だけでなく、奥歯の位置関係からも確認します。


・歯
歯の大きさ、形、向き、位置、虫歯の有無を確認します。歯の大きさは噛み合わせにも重要な要素となるため、そのバランスを診ます。歯が極端に小さい矮小歯もここで判断します。

・歯根の状態
これはご自身では把握できない部分になりますが、歯茎に埋まっている歯の根っこ部分=歯根の確認をします。歯根が斜めに傾いていないか、歯根が細くなってしまっていないかという点も確認します。

・歯の隙間
歯と歯の間の隙間があるかどうかをチェックします。子供の場合、隙間があって普通なのですが、永久歯になって隙間があると、う蝕の原因になりやすかったりします。

実際はより細かく検査し、それぞれの患者さんに合った治療方針を考えていくわけですが、問題があるチェック項目が大体いくつか重なって不正咬合になっています。

また歯は28本のバランスが正常になって、初めて正常な歯並びとなります。つまり、それぞれの歯は関連性があり、一か所の問題点を解決するだけで、正常な歯並びにするということはとても難しかったりします。

検査をしっかりと行うことで見えてくる不正咬合の原因にも目を向けて、正しい歯並びを手に入れていただければと思います。