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院長ブログ

こんにちは!メープル矯正歯科の山口です。

今回は、虫歯治療などの詰め物が頻繁に割れたり壊れたりすることで再治療が必要になるケースから、噛み合わせについてみていきたいと思います。

虫歯治療は簡単に説明すると虫歯の部分を削り、その削った部分に詰め物をして穴をふさぎます。基本的には治療後頻繁に詰め物が取れてしまったり、壊れてしまうことはないのですが、中には頻繁に詰め物が壊れて再治療が必要になってしまうという人がいます。

歯の詰め物に不都合が生じるのには、いくつかの原因が重なっていることが多く、特定することは難しいのが実情です。例えば詰め物を着ける接着剤の劣化や、治療した周りに虫歯が出来てしまっているなども影響します。ただ、これらの要因とは別に意外と見落とされがちなのが、歯の噛み合わせの影響です。

正しく上下の歯がしっかりと噛み合っていると力は均等に分散されますが、噛み合わせが悪かったり、凸凹があると一部の歯に力が強くかかってしまうということが起きます。その力が加わる部分に詰め物があると、頻繁に割れてしまったりする原因になります。更に歯ぎしりや食いしばりの癖があるとさらに負担が大きくなります。

■歯ぎしり
歯ぎしりの原因もストレスなどいろいろある為、完全に除去することは難しいのですが、そもそも噛み合わせが悪いことが原因で歯ぎしりが起きていることがあります。歯ぎしりをしている時、歯には自分の体重の2~5倍程の力が掛かっていると言われています。噛み合わせが悪く、特定の歯だけで噛んでいる状態だと一か所ですべての力を受け止めなくてはならないので相当な負担を強いていることになります。詰め物にこのような力が掛かり続けることで、接着剤の層がひび割れてしまい、詰め物が取れる要因にもなり得ます。

■食いしばり
歯ぎしりは寝ている時などに起こりやすいのですが、食いしばりは起きている時に無意識に起こります。食いしばりも歯ぎしりと同様に、噛み合わせが悪い状態だと過度な力が掛かってしまうので、詰め物が取れてしまったり、壊れてしまう原因になり得ます。また、スポーツで瞬間的に力を入れる際に通常の何倍もの力が一か所にかかってしまうということもあります。

詰め物を軸に今日はお話しましたが、詰め物がある、ないに関わらず、噛み合わせによる歯へのダメージは注意すべきことです。噛み合わせが悪く、長年歯ぎしりや食いしばりをしていると歯が欠けたりする可能性も十分に考えられるため、長期的な歯の健康の観点からも噛み合わせ、歯並びの改善することはお勧めです。

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